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おいしい糊の料理

※ この実験は『インギ皇子とどこまでいっしょ?』さまにて公開されているものです。
    あちらの更新が再開しそうにないため、ミラーとしてこちらに公開します。
    見栄えの変更により、一部修正を加えています。

※ 執筆 2007/05/26 この勢い、潔さは正にインどこテイスト。



幼稚園や小学校で、誰もが使ったに違いないでんぷんのり。
あれって“でんぷん”、すなわちコメやジャガイモなんかと同じ成分ですよね。
だったら食べてもいいんじゃないかなぁと思い続けて幾年月。実際に食べてみました。


では実験開始です。
まずは今日のメイン食材、でんぷんのりを用意しましょう。





これです、東急ハンズで買ってきました。
表示も問題無く“でんぷんのり”。でんぷんは食えます、大丈夫です。

『穀物由来じゃなく合成物かもしれない』、『金属含有量とかアウトっぽい』
『他にも色々混ざってるよ、NaOHとか』、『何にせよ賞味期限は確実にアウトだな』


等の考えがあったんですが深く考えた時点で負けの気がしたので買って来ました。


それにほら、子供の工作に使うモノなんだから
間違っても人体に害のある物質なんて混ぜないでしょう、だいじょぶです。
(事務用品と書いてあったのは見なかった事にします)





では、いっきまーす。





あむっ。



……



美味くは無いけれど、食べられなくも無い。



何と言うのかな、確かに駄目な意味で人工物の味なんですが不味い程でもない。
てっきり子供が口に入れてもすぐ吐き出すような味付けがされていると思って
「まずぅ」「うげぇ」「ぼへはぁ」あたりのコメントを用意していたんですが何か違う。
どうしよう、微妙すぎです。



きっと量が少なかったから判らなかったんですね。





あむあむ。



……



あっ、今舌がツーンとしました。
でもこれは辛いモノを食べたとかそんな感じではなく、
大学での実験中、間違って塩酸飲んじゃった時の感じに似てます。
どっちにしても食えたモンじゃあ無いってコトですね。


ほら、きっと食材のまま食べちゃったから美味しくなかったのですよ。
コメだってジャガイモだってそのままだとおいしくないでしょう?
どうにかしてコイツを美味しくし出来ないでしょうか。




という訳で調理開始。
今回のメイン食材は“でんぷんのり”、というか“のり”。
んでもって一般に食べ物として流通しているものにも“のり”というのがあります。
前者が“糊”で後者が“海苔”、せっかくだからコラボしちゃいましょう。





これ調理じゃ無くて工作だよなぁ・・・。





とか思いつつ完成。
海苔で糊をサンドしただけですが、見た目は磯辺餅風の出来なので美味しそう。


では、いただきまーす。





あむっ。





ダメだこりゃ。


基本的に設置面の大半が海苔なので海苔の味がします。おいしいです。
しかし中からぬるっとしたのが出て来た途端やっぱこれ工作だわと思い知らされます。
更には海苔に糊が染み込んで、さながら寄生されてるよう。お前等仲良いな。




では次。
よくよく考えたら、さっきは味付けをしてませんでしたね。
だから糊が舌に触れた瞬間アウトだったのです、そうにちがいありません。
なのでちゃんと味付けをしましょう。





何か新種のセメント作ってる気分・・・。





とか思いつつ完成。
ヨーグルトに入れて、ブルーベリージャムをのせてみました。
糊を渦巻きソフト風に盛り付けようとして、明らかに入れ過ぎました。


でもこのまま食べたら糊に味が付いて無いですものね、
ちゃんと混ぜましょう。ぐりぐりぐり・・・


・・・ん?






固まってません?


正直今回はフルーチェ気分でいたんですが、
あまりにコシがあるので持ち上げてみたところ垂れる気配無し。
こんなの本当に食えるのか・・・?



……



そういえば深く考えた時点で負けでしたね。





ぱっくん。





ごべはあ。


ダメダメ、これまでで一番酷いです。
さっきまで何とか平気だったのに、体内緊急警報鳴りっぱなしで即リバース。
使用した食材は、全て美味しくいただくことが出来ませんでした。


まっ・・・・まだ負けたって訳じゃ無いんだからね!




という訳で次。
磯辺餅作戦は糊のぬるっとしたのが舌に触れてダメでした。
ヨーグルト作戦はもうあらゆる意味でダメでした。
でもそれは、でんぷんの性質を理解していなかったから失敗したのです。


でんぷんにはα-でんぷんとβ-でんぷんというものがあります。
普段の状態をβ-でんぷんと呼びます。おいしくないです。
ですがこれを熱することによってα-でんぷんになり、おいしくなります。
厳密にはもっと説明が必要ですが大筋これで合ってます。
ちなみに工業用のりは冷めてる状態でαですが深く考えたら負けです。





わりばしにたっぷりと塗り付けて、焼きます。
ようやく食べ物らしくなってきた。





とか思いつつ完成。
最初は味噌をつけて秋田名物きりたんぽ風にいただこうかと思ったのですが、
見当たらなかったので醤油をかけて、みたらし団子風にしてみました。


おいしくなーれ、おいしくなーれ、





あむっ。





おおっ!これは!



美味いっ!


あくまでこれまでとの比較した上ですが、即答出来る。美味い。
しっかり焼いたから外がパリパリなので最初のようなぬめりが消えており、
さながら焼き餅のような食感を与えてくれます。
それと醤油の相性の悪いはずありません。


確かに外はパリパリ、中は相変わらずぬめっとしており、
噛んだ瞬間残念な気持ちになりましたが最初の一口は立派に食べ物の味でした。
フライパンに薄く延ばしてしっかり焼けば
ライスペーパーとして使えるかもしれませんね、海苔みたい。




そんな感じで実験終了。

今回の裏テーマとして
『もし大震災で高層ビルのオフィスに閉じ込められた時、
  食料が尽きた際の最終手段に糊を提唱出来ないか』というものがありました。
最後にはちゃんと食べられたのが自分でも不思議でなりません。

とりあえず、煮ても焼いても食えないヤツじゃありませんでした。おしまい。



注! 工業用糊にはNaOHという化学物質が大量に含まれています。
       少量でも危ないですが大量に食べると体が溶けます。
       私からは何があっても絶対にマネしちゃダメだと言っておきますが、
       裏テーマのような状況なら最低限しっかりと火を通して下さい。
       (生き延びるのが最優先)

       また、体が衰弱しているため、胃酸のpHが負けるおそれがあります。
       というか満腹になるまで食べるのはアウトだと思います。
       もちろん冗談半分で真似しようなんてのは絶対にダメです。


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